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忙しくない人のための並行幻想郷 第18話

司書と門番 in 某所

f:id:kasuga_gensokyo:20140227111754p:plain 小悪魔
「『かえいづかEXTRA』と『魁!! 蓬莱女学園』……
 まだあるといいのですが」
   
「小悪魔さーん!」
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111750p:plain 小悪魔
「? 向こうの方で聞き覚えのある声が……」
   
…………
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111736p:plain 美鈴
「小悪魔さん……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111750p:plain 小悪魔
「門番さん!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111736p:plain 美鈴
「妹様から聞きまして……心配になって……
 さ、作業の方は……?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「それならもう終わらせてきました。
 今頃、幻想郷キャラbotではメディスンさん達と
 4代目の方達が交代しているでしょう」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102552p:plain 美鈴
「そう……ですか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111752p:plain 小悪魔
「門番さん……貴方は頑張りすぎです。
 収集作業だって……本来なら門番さんは
 請け負わなくてもいい仕事なんですから」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102549p:plain 美鈴
「……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111751p:plain 小悪魔
「門番勤務に日課の畑仕事や農作業に加えて、慣れないデスクワーク。
 いくら丈夫でも無理をして体を壊しちゃ元も子も無いです。
 もっと養生してください」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「無理をしているのは小悪魔さんも同じ、じゃないでしょうか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111752p:plain 小悪魔
「私はいいんです。しがない名無しの中ボスですから」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「……小悪魔さん」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「何です?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102549p:plain 美鈴
「私は妹様が暇そうにしていれば一緒に遊んだり、
 咲夜さんが腰痛を訴えたら湿布を持っていったりしてます」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「…………」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
パチュリー様が小悪魔さんの代わりに司書をしてくれと言ったなら
 私が代わりを勤めますし、小悪魔さんが困っているなら
 私は迷わず力を貸します」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102550p:plain 美鈴
「不慣れな事でも希望に添えなくても……
 私は困っている人がいたら手を差し伸べられる女でありたいんです」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102552p:plain 美鈴
「余計なお節介……でしたか?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「絵に描いたようないい人ですね、門番さんは。
 働く場所を間違えてるんじゃないかと思うぐらいに」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「そうでしょうか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「門番さん、ちょっと私に付き合ってくださいな」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111732p:plain 美鈴
「え、どこかへ行くんですか?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「はい。行き先は……」
   
…………
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111732p:plain 美鈴
「わ~、ここが某所ですか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「某所です。
 大図書館にある薄い本は主にここで手に入れてるんですよ」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「そうだったんですか?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111803p:plain 小悪魔
「最近では置くスペースが無くなってきたので、
 そんなに買えなくなっちゃいましたけどね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102551p:plain 美鈴
「不要だと思う本は売らないと……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「ですね。その時は持って行くのを手伝ってくれますか?
 パチュリー様に頼んでも「売りに行くな!」と一喝されてしまうので」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102550p:plain 美鈴
「はいー」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「ありがとうございます」
   
…………
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111804p:plain 小悪魔
「……やっぱり無いですね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「カスガソフトの新作2本が、ですか?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111806p:plain 小悪魔
「はい。この前、パチュリー様達が行った時も
 この店には置いてなかったと言いますし……
 どうもないがしろにされてる感じがします」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102552p:plain 美鈴
「店によってそういう態度は変わるんでしょうか……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111751p:plain 小悪魔
《全盛期の頃》はショートコントが流れまくってて……
 大々的に宣伝されてましたよ。 あの店も。そしてこの店も」
TIP
《全盛期の頃》
『ようようむ』『ようようむEXTRA』が発売していた時。
この頃が最も注目されていた時期だと思われる。
今となっては他作品に押され気味で、ひっそりとしている。
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「凄かったんですね!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「凄かったのです。
 まぁ出オチでもコントにしか興味の無い人が多くても
 私達は変わらず応援し続けるだけです」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102550p:plain 美鈴
「たとえ雑に扱われようと、嫌な物言いをされようと
 前に進む気持ちを忘れてはいけませんよね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「全くもってその通りです。では次の店へ行きますか」
   
…………
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「小悪魔さん! 新作2本、ありましたよ!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「……確かに例の新作ですね。ありがとうございます門番さん」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102550p:plain 美鈴
「いえいえ」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「しかし……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111751p:plain 小悪魔
パチュリー様が言っていた通り、
 さっきの店もこの店も随分と変わっちゃいましたね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111742p:plain 美鈴
「あれ、ですか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111807p:plain 小悪魔
「あれです」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111736p:plain 美鈴
パチュリー様は今でもキレてるんですか……?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111751p:plain 小悪魔
「ああまで言われてキレない方がおかしいですから。
 視界に入る度にキレてます」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111758p:plain 小悪魔
「私としては瞬く間に業界を席巻した
 あれに興味が無いわけではありませんが……
 嫌な気分になるのも事実なので複雑なところです」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111736p:plain 美鈴
「……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111804p:plain 小悪魔
「……愚痴ってすみません。 私、レジで会計済ませてきますね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111735p:plain 美鈴
「あ……はい」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111736p:plain 美鈴
「……」
   
…………
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「んー……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「何か探してるんですか?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
《私の(訳あって削除)本》ってあんまり無いですね」
TIP
《私の(訳あって削除)本》
あるにはあるのだが好みのものが見当たらない。
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102551p:plain 美鈴
「…………」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「門番さんのならあるんですけどね、こういうのとか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111735p:plain 美鈴
「へっ……? わわわわ! 
 私が(訳あって削除)で(訳あって削除)にっ!?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「こういうのもありますよ、はい」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102558p:plain 美鈴
「ひゃああっ! 咲夜さんと私が(訳あって削除)ってる!!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「門番さんは妹様と健全に絡めるし、
 咲夜さんとも(訳あって削除)な方向で絡めるから、いいですね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102558p:plain 美鈴
「そ、そういった本を私に見せないでくださいぃぃ!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111750p:plain 小悪魔
「あれ? そっち系の耐性は無いんですか、門番さん」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102558p:plain 美鈴
「耐性というか……恥ずかしくなるんですよ……
 そういうの見ると…………」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102558p:plain 美鈴
「……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「……スッ」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102559p:plain 美鈴
「ひゃあああああ!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111753p:plain 小悪魔
「いやいやいや! よく見てください、門番さん!
 これは健全本です」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「えっ……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「健全本からの~……スッ!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102558p:plain 美鈴
「いやああああああ!!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「恥ずかしがりやな門番さんもいいですねぇ。
 その初々しい気持ち、いつまでも忘れないでいてくださいね」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102600p:plain 美鈴
「からかわないでくださいよぉ!!」
   
…………
 
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「今日は色々楽しかったです。ありがとうございました」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102550p:plain 美鈴
「こちらこそー。
 某所に初めて連れて行っていただき、ありがとうございました!」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「…………あの」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「はい?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102549p:plain 美鈴
「私は……とっさに気の利いた事は言えないかもしれません。
 ただ単に相槌を打つだけの存在かもしれません」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111733p:plain 美鈴
「それでも……私といるのは楽しかったと言えるんでしょうか?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111736p:plain 美鈴
「変なこと聞いてごめんなさい。今のは忘れ……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「楽しいですよ?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111732p:plain 美鈴
「え?」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102900p:plain 小悪魔
「楽しいからこそ私は貴方を誘ったんです。
 楽しくない相手を誘っても苦になるだけですし」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「隣にいるだけでもいいんですよ。
 話を聞いてくれる相手がいるって、とても素晴らしい事なんですから」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102548p:plain 美鈴
「小悪魔さん……」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「そういう事なので、これからも頑張りましょうね。美鈴さん」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111732p:plain 美鈴
「!!(小悪魔さん……今、私の事を名前で……?)」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102859p:plain 小悪魔
「どうかしましたか? 美鈴さん」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227111735p:plain 美鈴
「あっ……いえ。何でもないです」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102901p:plain 小悪魔
「そうですか。では帰りましょうか」
f:id:kasuga_gensokyo:20140227102550p:plain 美鈴
「……はい!」

……続く?

 

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